炭層メタンガス(CBM)の事業化セミナーに出席しました

・昨日2月13日(木)、夕張商工会議所の主催により『炭層メタンガス(CBM)の事業化セミナー』が行われ出席しました。

・セミナーは以下の二つの講演と、夕張市長からの地域再生に向けての経過報告と意見発表という構成で行われました。

 

演題及び講師

1.「炭層メタンとローカルエネルギー」 

北海道大学院 工学研究院 工学博士 大賀光太郎 氏

2.「夕張CBM開発プロジェクトとコンソーシアム設立」

NPO法人地下資源イノベーションネットワーク理事長

室蘭工業大学 客員教授 出口剛太 氏

 

講演概要など

≪大賀氏≫

・現在稼働中の原発はゼロで、日本の電力は化石燃料による火力発電に頼っている状況で、出力調整も容易でクリーンな天然ガス火発への期待が増大。

・アメリカのシェールガス革命により天然ガスの価格は下がっているが、日本はまだ高いガスを買わされている。

・日本の石炭の埋蔵量は約200億トンで、そのうち半分の100億トンが北海道に賦存し、そのうち最もガスを多く含む石炭63億トンが石狩炭田に賦存。

・よって日本におけるCBM開発は石狩炭田が最も有力と考えられる。

 

≪出口氏≫

・夕張市内の有望区域は「清水沢~南大夕張」、「夕張西部」の2区域で、CBM資源量は50.4㎡(清水沢~南大夕張)、26.6㎡(夕張西部)~NEDO(独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)国内CBM資源調査可能性調査より

・市内に開発モデル鉱区を設定し、シュミレーション計算を実施した結果、CBM総資源量は約7億トンと推測される。また、実際の生産に際するデータとしては、夕張で以前実施されていた「二酸化炭素固定化技術開発(経産省補助金)」で得られた炭層条件などを用いると、CBMのみ、CO2注入でそれぞれの特性があり、エネルギー供給モデルとしては、様々な組み合わせを検討すべき。

・エネルギー供給の具体例としては、工業団地進出企業向け、主要公共施設向け及び一般家庭への供給と、エネルギーの地産地消。

などの報告がありました。

 

・なお、CBM開発の事業化には試掘・生産試験による資源評価が不可欠で、3億円程度の選考投資が必要であることから、資金募集を開始したとの説明を頂きました。

 

・また私からは「国のエネルギー政策の中にあって(原発の位置づけ・そこを維持するが故の代替エネルギー政策への関与の度合いなど)本事業への興味・関与」についてお尋ねさせて頂いたところ現状では資源賦存区域も限られており、国の関与としてのハードルは高いというのが現状で、防災の視点からなどまちづくりの観点からの取り組みが必要ではないか。とのことでした。

 

・期待の大きい事業でありますが、現状は初期投資に係る資金を集めることが課題であるもので、市としては財源手だてができる状況にもないことから、今後は事業と市のスタンスの中で、市民レベルの取り組みが必要になってくるのではないかと感じたところです。

・また石狩炭田となれば空知の産炭地5市1町での将来の取り組みも期待されること、また私も所属する産炭地議連としてもこのほか木質バイオマスなどについても地域振興に盛り込むべく取り組んできている経過がありますので、これらも踏まえて取り組んでまいりたいと思っております。

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